「頭に来た!パート2」

3月に「頭に来た!」というタイトルで一度日記を書いております。そう、悪徳住居管理会社のことでね。その続編と言うことになります。
数日前に、インターホンが鳴るのででてみると「配達です」というので、ドアを開ける。郵便局の人なら「ポスト!」というのが普通なんだけど、今日は「Zustellung!」という言い方で、何じゃろかと思ったら、緑色のユニフォームの警察官である。嫁さんはどきっとする。健登は喜ぶ。僕は心当たりがあるのでむっとする。

何かというと、区の裁判所(日本だと簡易裁判所にあたるらしい)から、警告書です。2003年の光熱費などの追加分が未納なので払うようにと言う訴えが、住居管理会社コレクトからでていると。
これはこの間来た督促状を公的な手続きを経て行ったわけで、さっと読んでみて「申し立ての内容が正しい根拠に基づくものか、当裁判所は調査しておりません」とある。つまり、裁判所は別に事務的にこの警告を送付する作業を一定の手数料によって代行したわけだ。

僕はこの時点で、むっとすると同時にがっかりした。なぜかというと、これでやっぱり裁判になると思ったからです。裁判になった際に費用を肩代わりする保険には数年前から入っているし、大体内容からいって僕らが負ける訳のない裁判ではあるけれど、裁判というのは気持ちの良いものではない。それに手間がかかる。
人から聞いた話だと、この程度のことだと、被告である僕が裁判にでなくても住む可能性が高いのだが、それもどうなるかやってみないとわからない。

それと、日本に帰っている間に訴えを起こされたりすると結構面倒なことになる。仕事での都合とはいえ、どこまで裁判の日程をそれに合わせて都合してもらえるかとか、そういうことは全然僕には知識がないのです。僕って「知らないこと」は結構怖がる質でして。最近そうでもないけど。
この警告書も2週間以内に反応しなくてはこの訴えを認めたことになり、訴えが正しいかどうかにに関わらず、支払い義務が生じてしまう。

でも、だからといって払ったりはしません。存在しない管理人の給料まで請求されている内容なのにそんなもの払えるか!と言う感じです。

で、例によって賃借人保護連盟にいってきた。いつも通り、とても親切に説明してくれた。

わかったことは、この警告書が、裁判を起こすために必要な手続きではないこと。
僕は「へ?」となった。僕は、この警告書はつまり裁判を彼らが起こす第1歩だと思っていたからです。

でも、裁判を起こすつもりなら、すぐに訴えればいいそうで、この警告書自体はそういう意味では全く意味がない。「どうしてこんなことするんでしょうかね?」と聞いたら「脅しですよ」という。
まぁ脅しなのはわかるんだけど、前年の追徴金に関してあれだけ細かいところまで不服申し立てをして決着して、しかも僕らの支払額は3分の1くらいになった。それを今回、こんな脅しをされてすぐに払うわけがないではないか?と思うのです。お金の無駄だよなぁと思うんですが、まぁこの管理会社の皆さんは違う感覚をお持ちなんでしょう。

あと、この管理会社コレクトはここ15年間、賃借人保護連盟がコレクトの案件を扱い始めて以来一度も本当に裁判を起こしたことがないそうです。つまり裁判になる可能性は極めて低い。
ああ気が楽になった。「それでも裁判になる可能性が無いとはいえない。彼らもいつか裁判するようになるのかも知れない」といわれて、「そうですね。コレクトが僕らに特に好意を持っているみたいだしね」などと軽口を叩くくらいの余裕が出てきた。

その数日後、近所の友人(娘さんが同じヴァルドルフ幼稚園に行っている)の家に招待されて、日が長くなったのを良いことに庭で子ども同士を遊ばせながら、夕食をごちそうになった。話がそれますが、この人の家、ものすごいです。ゲラってヴィラが多いので有名なんですが、こんなにすごい家は初めて。規模はばかでかいというわけじゃないけど、すごく細かいところまで行き届いていて、ご主人も奥さんも建築家だからでしょうね。旧東ドイツ時代に「社会主義的」に改築されてしまった部分を、写真や資料を基にものすごい手間と時間をかけて前の姿に戻したそうです。今度このことも日記に書きたいな。

で、その奥さんにこの話をしたら、「でもね、旧東ドイツの人、特に年を取った人にとっては、公的な機関から『警告書』なんてものが来るのは恐ろしいことで、そういう人たちは考えもしないで払ってしまうのが大半でしょうね・・・」と言っていて、やっとわかりました。
僕が意味がないと思うような警告でも、社会主義に長い事慣れてきた人たちにとっては、政府や公的機関の存在は絶対だったんですね。この奥さんとご主人も確か旧東ドイツ出身だけど、意識改革に成功した人とそうでない人がいるんでしょうね。

裁判になる可能性は低いけど、長いことゲラを留守にするので、一応弁護士とは連絡を取ることにしました。賃借住宅に貸して経験が豊富な弁護士を賃借人保護連盟から紹介してもらうことになっています。
あーあ。また仕事以外することが増えちゃった。